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サッカー|トランジションとは?
サッカーではトランジションという言葉を良く聞きます。このトランジションとは「サッカーの原理原則(4局面)」の中の2つの局面「ボールを奪う」と「ボールを失う」を指します。ボールを奪う局面を【ポジティブ】トランジション、ボールを失う局面を【ネガティブ】トランジションといいます。ボールが自分達のものになるトランジションは得点チャンスが生まれるのでポジティブ、ボールが相手のものになる局面は失点するピンチが生まれるのでネガティブな状況になります。この攻守の切り替えをトランジションといいます。
トランジション|攻守を切り替える!
サッカーではトランジションでプレイを早く切り替えることで得点チャンスを作り出すことが出来ます。そのため良くサッカーの試合では「(攻守の)切り替えを早く!」と声か掛けられたりすると思います。それではなぜ、トランジションでプレイを早く切り替えるとチャンスが生まれるのでしょう?
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トランジション|その特徴とは!?
サッカーのトランジションで起こることはポジションの修正です。サッカーではボールを保持しているチームが攻撃でボールを保持していないチームが守備になります。攻撃はボールを取られないようにボールを守る必要があり、結果としてスペースにボールを運ぶことになります。このスペースは守備側が中央にあるゴールを守っている以上、外側と後ろに存在しています。おのずと攻撃側はピッチの外側を使うため広がり、守備側は中央にあるゴールを守るため内側に密集します。
トランジションにはボールを奪った瞬間、攻撃と守備のポジションが逆になるという特徴がある!
トランジション|プレイの重要性!
サッカーで守備ポジションが外側になるということは、中央が空いている、中にスペースがある、という状況です。もしここで早い攻撃、カウンターを仕掛けることが出来ればシュートチャンスに繋がる可能性が高くなります。そのため良く試合では指導者から「(攻守の)切り替えを早く!」と声か掛けられます。そして、このトランジションは相手のミスやボールを奪うことで生まれます。ポジティブトランジションをより多く作ることが出来れば、そのチームは得点機会を増やすことができ、勝利する確率をあげることが出来ます。
サッカーは得点を競い勝敗を決めるスポーツです。そのため勝利を実現できる監督が評価され、それを実行できる選手が獲得されることになります。
サッカー|本当にそのトレーニングでいいの?
しかし不思議なことにサッカーでよくトレーニングされているのはテクニック、その中でもドリブルです。ドリブルで起こるトランジションはボールを失う「ネガティブトランジション」になります。理由はボールを保持している状態からは「ボールを失うトランジション」しか存在しないからです。
少し時間を戻して、なぜドリブルできるのでしょうか?それは相手がミスをしてボールを失ったから、チームがボールを奪ったから、ということになります。
そのボールを自ら奪ってドリブルしたのか、パスをもらってドリブルしたのか、これによっても意味は異なりますが仮にパスをもらってドリブルしたのであればこれは誰でもいいことになります。どんなにドリブルが上手くても、いくらスピードがあっても、世界一ではありません。次から次へと上手い選手は出てくるのでいくらでも代えが利く選手ということになります。
しかし、自らボールを奪ってドリブルをしている選手は価値があります。これはポジティブトランジションを作り出して更にドリブルで決定機に繋がるプレイが出来ているからです。サッカーでトレーニングすべきポイントが見えてきたでしょうか?
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サッカー|トランジションのトレーニングとは?
このトランジションに繋がるトレーニングは「ボールを奪う」「チャレンジ&カバー」「攻撃サポート」に集約することが出来ます。そして勝つために得点を取る「ゴールを奪う」トレーニングが必要です。実はこの4つのトレーニング、B級トライアルの課題になっているテーマそのものです。日本サッカー協会が「B級スタンダード計画」を掲げサッカーの入り口にB級を増やしサッカーを始めて習う子供達に初めからこれを身に付けさせることが出来れば、その子供達はおのずとサッカーが上手くなるわけです。
日本ではトランジションからゴールまでの間にあるプレイ、例えばドリブルを良く練習していると思います。海外のプレイヤーが別のチームに移籍後、すぐ移籍先のチームで活躍できるのはなぜでしょうか?それはチーム戦術が「トランジションからゴールまでの間」「守備からトランジションまでの間」に存在しているからだと思います。この、トランジションからゴール、守備からトランジション、という間の部分は個人やチームの「個性」にあたるので特定の誰かが教えることが出来ない部分だと思います。
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サッカー|プレイするために!
サッカーをプレイするためには、自立すること、自主的に主体的に動けることが不可欠です。サッカーのプレイを身に付けるためには2つの要素が必要で、一つは習うこと「学習」、もう一つは自分で取り組むこと「練習」です。先ほどの個性に当たる部分「トランジションからゴール」「守備からトランジション」のプレイの答えは自分自身が持っています。要するに自分のアイデアでこのプレイは自由です。チームは相手チームを分析し勝利するためにここをデザインします。
一方でトランジションを生み出すプレイは学習に当たります。ここは指導者に習わなければなりません。「どうすれば個性を活かすことができる次のフェーズにいけるのか?」これは学習しなければ出来ないプレイだと思います。よくサッカーは自由にやればよい、と言いますが自由にやるために最低限必要となるプレイがトランジションのプレイです。
日本ではドリブルで相手をかわす姿を賞賛する傾向がありますが、海外では周りを使わないプレイはブーイングの対象です。これは他人のふんどしで相撲を取っているのとなんら変わらないからです。ボールを奪ったのは誰なのか?ということです。
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トランジション|進化する?これからの日本サッカー
今はまだドリブルなどのテクニックを磨けば評価されると思います。しかし、しっかりトランジションのプレイが落とし込まれている育成世代のクラブも見かけるようになってきました。日本はトップのA代表以下では世界トップクラスですがA代表だけはそうなっていません。
海外の子供達はボールを激しく奪いに行きます。子供のころにこのトランジションを生むプレイを学習しそこから練習をし続けてきた子供達と、個性の部分を学習(そもそも学習するもの?)し練習してきた子供達どちらが決定機を多くつくることが出来るか結果は明白です。
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