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指導者タイプの監督と分析家タイプの監督
指導者と分析家の両者は基本的に同じものを見ていると思います。簡単な違いは指導者はプレイをつくり分析家はプレイを評価するという点です。指導者は「こういうゲームになったらいいな!」というように理想の形を想定してプレイをつくっていきます。一方分析家は現実的です。「このポジションはもっと上げないとここが上手く機能しないよね?」と目の前で起きていることを元にプレイを評価します。
指導者タイプの狙い
指導者の狙いは選手の成長です。選手に今ある能力を更に伸ばすために苦手なポジションをやってもらう。あえて連携が上手くいかないメンバーを並べてミスをさせる。すべては選手に「気付くきっかけ」をつくるためです。もし、この選手がこのようなプレイも出来たら!この能力のある選手達が連携できたら!トレーニングで見えたあの連携をゲームで試してみよう!など、選手が成長できる機会をつくります。
分析家タイプの狙い
分析家の狙いは闘いの効率です。今いる選手の中で組み合わせがよい選手、選手が得意な位置でのプレイを求めます。ゲームを有利に進め勝つために最善策を講じます。得意な位置で得意なプレイが出来るので選手のストレスもなく気持ちよく闘うことが出来ます。ただし、それが通用しなかった時どうすることもできなくなります。
それぞれ選手に求められることは?
指導者タイプの監督が選手に求めることはチャレンジです。チャレンジをしてミスをしてミスの原因に気付き、さらに成長することを求めます。一方分析家タイプの監督が選手に求めるのは監督の頭の中を再現することです。戦術を選手と共有し監督が思い描くプランで闘います。
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海外と日本の監督
海外では監督自体の評価がものすごく高いです。日本はまだ海外ほど監督の評価が高くありません。サッカーの話でも海外リーグでは監督交代の話で盛り上がりますが国内リーグはそこまでではありません。また海外の大物監督が日本代表監督になっても思ったより日本サッカーがよくなりません。かえってその後を任される日本人監督のほうが上手くいくような気がします。
自分達のサッカー
この言葉に集約されている通り日本のサッカーは「自分達のサッカー」という選手達が思い描くサッカーの実現を目指しています。このサッカーと分析家タイプの監督のイメージが合うわけもなく上手くいかないのだと思います。言い換えれば、日本サッカーは選手からのボトムアップで監督は調整役のようです。海外サッカーは監督からのトップダウンで選手にとって監督が絶対的な存在です。
日本の監督は指導者タイプ
日本に足りないのはサッカーの共通理解です。これは育成年代から積み上げていかなければどうにもならないと思います。現在、日本サッカー協会も子供20人に対して一人のB級ライセンス保持者が指導に当たれるように門を開いています。そのためにはC級ライセンスがもっと普及する普及する必要があります。サッカーの入り口で全ての選手達がサッカーの共通理解に繋がるような指導を受けられた時、分析家タイプの日本人監督が世界で活躍できるようになると思います。
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