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楽しいサッカー!
サッカーは子供から大人まで楽しめる素晴らしいスポーツです。しかし、どの世代でも楽しめるということは多種多様な楽しみ方があることにもなります。子供は少しずつ成長し大人になっていきます。そのため毎日少しづつ成長しているはずです。子供はいつまでも子供ではないのです。先ずは子供の発育について整理していきます。
子供の発育について
これはサッカーの指導者ライセンスでも少年団の認定員でも講習会の時に必ず示される子供の発育を表したスキャモンの発育曲線です。見ていただけると分かるとおり神経系は未就学の段階で80から90%の成長に達します。リンパ系は小学6年生前後でピークを向かえ、どれも20歳でおよそ100%になるイメージです。
ゴールデンエイジ?
12歳前後には「ゴールデンエイジ」という一度見たり聞いたりすればなんでも出来てしまう「即座の習得」、夢のような時期があります。しかしこれは誰でも分かりやすく「即座の習得」になるわけではありません。ぜひスキャモンの発育曲線の縦軸を見てください。ここの単位は「%」です。子供によっては「10」がマックスかもしれないし「1000」かもしれません。
神経系の発育
神経系は生まれてから6歳(未就学)くらいまでの間にどれくらいの刺激を得てきたか、によって子供の能力に差が生まれることになります。体育教育に熱心な幼児教育施設やモンテッソーリ教育を取り入れた育成施設などこれを知って早くから取り組まれているご家庭も多くいます。しかし多くのご家庭ではそれどころではないくらい日々の育児に追われていると思います。
6歳から12歳
この時期の曲線を見るとリンパ系を除き大きな変化はしていないことが分かります。神経系、一般型、生殖型、は横ばいです。12歳を過ぎると一般型が大きな成長を始めます。中学生では身長が伸び、心肺機能が発達し、高校生では筋力が付いてきます。
一般型の発育には可能性がある!
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- もし、身長が190センチになったら?
- もし、心配機能がものすごく発達したら?
- もし、人より筋力が発達したら?
一般型の発育で6歳までに得た神経系のアドバンテージは簡単に無くなります。一般的に敏捷性に優れている160センチの選手よりも190センチの選手のほうが、高さ、移動スピード、リカバリー範囲、パワー、などが有利になります。スキャモンの曲線は「%」です。神経の発育も90%から先は20歳まで少しづつ伸び続けます。例えば身長が大きくなることで神経系も発育せざる得ない状況になると思います。例えば、成長期には身長が急に伸びることでバランスが崩れ動きにもたつきが出る「クラムジー」というものがあります。この「クラムジー」は深刻に考えることなく通常通りトレーニングをすることでいずれ無くなります。これは身体的な発育により神経系が発達したように思えます。
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一般型の発育にとって重要な時期
6歳から12際の時期は、出来なかったことが出来るようになったり、出来ていたことも出来なくなり、と一進一退を繰り返します。指導者にも粘り強さが必要な時期です。この子供の成長が分かりづらい時期にしっかりとした土台をつくることが出来れば一般型の発育曲線に合わせて子供は成長してくれるはずです。
サッカーは楽しければいいのか?
大人は微笑ましく子供のサッカーを見守るのが良し、と思う方もいらっしゃると思いますが、ここまでの内容を見て果たしてそれでよいのか?と疑問も生まれてくると思います。子供は日々成長しています。昨日楽しかったことは今日は楽しくないかもしれません。大人が好む飲み物、食べ物は、子供が好む飲み物、食べ物と異なります。
そして「子供はいつしかお母さんが買ってきた服を着なくなる」大人が良かれと思って与えるものは子供にとってこのような感覚になっている可能性があります。このようなアクションが出たときには子供は成長を遂げた後になります。こうなる前の一進一退の時期に何をしていたか?ここが一般型の第二成長期の差になってくると思います。
注意して頂きたいのは、この6歳から12歳の大切な時期に6歳までの時間を取り戻そうと厳しく運動することです。休息を忘れ身体を酷使することは本来身体的な発育が見込める第二成長期の恩恵も失うことになりかねません。
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