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パス|「へい!へい!」とボールを呼ぶ子供の課題

バランス

目次

パスを呼ぶ声

よく少年サッカーでは空いているスペースにポジションを取り「へい!」とパスを呼び込む声が聞こえます。これはパスをもらうための声だと思いますがボールと同時に相手も来てしまい上手くいかないこともあります。団子サッカーを嫌いスペースを無理に広げようとするとこういう声が増えるような気がします。

団子サッカー?

小さな子供達のサッカーはボールにみんなが群がり「お団子」状態になりがちです。これは脳の発達上とても自然なことです。

    1. ボールと自分
    2. ボールと自分と相手
    3. ボールと自分と相手と味方
    4. チームとチーム

子供は1~4の順に自分と周りとの関係性を認識していきます。小さな子供達は「ボールと自分」の段階なのでみんながボールに群がるのはごく自然な現象です。まだ相手が認識できていないのに「君は右サイドハーフだからここにいてね」と場所を固定するようなことをすれば子供は「へい!」とボールを呼ぶしかなくなります。

手がいるとは?

相手がいる状態は「マークが付く」ということです。相手の子の一人が自分の担当になり自分もその相手の子を担当します。ここで必要となるのは「ボールを奪う」テクニックです。この「ボールを奪う」が落とし込まれているチームは本当に少ないと思います。おそらく1対1でオフェンスが相手をかわすトレーニングの割合が大きいのではないかと思います。しかし1対1で「ボールを奪う」トレーニングの割合を大きくしないと次のステップに移行できません。そして多くの子供達はこの段階をクリア出来ていないように映ります。

方がいるとは?

味方がいる状態は「攻撃サポート」があるということです。攻撃サポートは「オフザボールからオンザボールに切り替わる一連のプレイでマークを剥がすプレイ」と、ここでは定義します。この「攻撃サポート」で重要なポイントとなるのは「出し手とのタイミング」です。例えば、タイミングよく動き出してそこにパスが入り「ファーストタッチ」でマークを剥がすようなプレイです。

もうひとつは「チャレンジ&カバー」です。守備でも味方を使えるようになります。味方がボールを奪うためにチャレンジをすれば当然スペースが生まれてしまいます。そこをカバーできればゴールを守り「ボールを奪う」チャンスが増えます。「ボールを奪う」機会が増えればカウンターの機会も増え「ゴールを奪う」機会もおのずと増えます。これも「一発で行くな!」となるとチャレンジを止めてしまうとカバーの必要性が薄れ獲得が難しくなります。

1対1で自分のマークを剥がす習慣が付いてしまうとこの「攻撃サポート」の獲得が難しくなります。この「攻撃サポート」で重要なのは「出し手とのタイミング」です。そして自分のマークは「ボールを奪う」ことで剥がします。連続した守備、例えば高い位置でのプレスは「チャレンジ&カバー」で実現できます。そこからのショートカウンターは「攻撃サポート」で実現できます。これは「ゲーゲンプレス」の構造そのものです。

この辺が日本サッカーの課題である代表選手の「【日本は1対1】をしていたが【相手はサッカー】をしていた」というような発言に繋がっていくんだと思います。

サッカーはタイミングで闘う

ここまで出来るようになればチームで「連携」がつくれるようになってくると思います。【声は「ハイ!」というような味方とのタイミングを図るもの】になっていると思います。スペースに立ち「へい!へい!」とパスを呼ぶ光景はなくなると思います。

海外のプロサッカーを見よう!

プロサッカーでは、どのタイミングでスペースを取り、どのタイミングでアクションをし、どのように突破しスピードアップしていくのか?DAZNなどを利用してこの視点で海外のプロサッカーをみるとサッカーについて新しい発見が出来ると思います。
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サッカーを正しく理解する!

「ボールを奪う」「チャレンジ&カバー」「攻撃サポート」「ゴールを奪う」の四つのテーマはB級指導者ライセンスのトライアルで課題になっているものです。簡単な話としてこのトライアルをクリアし、四つのテーマを正しく落とし込める指導者が「B級ライセンス指導者」です。そして日本サッカー協会は「B級スタンダード計画」としてサッカーの入り口にB級指導者がいる環境を目指しています。当然、日本サッカー協会はこの課題に気付き取り組んでいることになります。(

B級トライアルをクリアした指導者がサッカーを教えるACA12サッカースクール

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ジュニア、ジュニアユースの途中までなら「ドリブルが上手ければ」「目の前の相手をかわせれば」活躍できると思います。しかしサッカーの入り口で目の前の勝ち負けにこだわり「サッカーの基礎」をないがしろにすると夢を叶えることが難しくなります。ユース世代で挫折するパターンは「サッカーの基礎」の差にあると思います。

世界的なプレイヤーでドリブルが上手い選手達は共通してパスがとても上手いです。パスを成功させるためには「出し手と受け手とのタイミング」が重要です。「サッカーの基礎」が身についている選手が「ドリブルが上手い」「1対1が強い」となることが理想的です。

なぜB級ライセンス?

こちらの記事をチェック!怒鳴る指導者撲滅!B級スタンダード計画

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