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ポジションとは?
ここでのポジションはシステム的なことではなく自分がいる場所いるべき場所のことです。よくどこにいればいいのか分からない!という子がいます。こうなることが多いですが原因は単純です。理由はどうであれ、その子にとって「相手」が存在していないからです。
またサッカーは勝敗を決める闘いであり、原理原則という<<攻撃→失う→守備→奪う>>4局面がクルクル回っている構造があります。そしてゴールは各チーム一つづつあり端と端に向かい合う形で中央の位置にあります。ここからポジションをつくります。
ポジション|重要な局面?
ポジションが上手くない選手は攻撃のことを考えている時間が長いという特徴があります。
孫子の兵法には「昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以って敵の勝つべきを待つ。勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり。」というものがあります。簡単にいうと、負けないための準備は自分で出来ること、勝つためにはチャンスをうかがうこと、ということです。
孫子の兵法が指すもの?
サッカーの局面では「守備」です。守備は自分で出来ることです。サッカーにもしっかりとマークの原則(別の記事・ボールを奪うために行くと「一発で行くな!」と言われる訳とは?参照)が存在します。
攻撃|なぜポジションをつくれないのか?
これはゴールは各チーム一つづつあり端と端に向かい合う形で中央の位置にあるからです。ゴールを攻めようとするチームに対してもう一方のチームはゴールを守ろうとします。孫子の兵法にもある通り攻撃とは「勝つべきは敵にあり」チャンスを待たなければ攻撃することは難しいと世界最高峰の戦術家も残しています。
攻撃的なポジションはいつ取る?
基本的には「ボールを奪う」局面、ポジティブトランジションに取ります。ここには攻撃のチャンスすなわち「相手の隙」が存在するので攻撃的なポジションを取ることが出来ます。
相手は攻撃|自分達は守備!
守備ということは自分達が内側にいて相手が外側にいる状態です。ここでボールを保持するチームが入れ替わります。対峙していた相手選手はボールを失い剥がされて局地的な数的劣位が発生します。まさにカオス状態、俗に言うカウンターです。外にいた相手選手が間に合わなければ中央突破、相手が中央に集結すれば外が空く、ボールを出せば相手はボールウォッチャーとなり第2のカオス状態へ。まさに「勝つべきは敵にあり」ということです。
またボールを保持した状態からはマークの原則を崩したタイミングでカオスな状態が生まれ攻撃的なポジションを取ることが出来ます。相手が守備を取れないカオスな状態をつくることが出来た時、それが「勝つべきは敵にあり」攻撃的なポジションを取るタイミングです。ACアルマレッザlazoの選手はボールを動かしてカオスな状態をつくります。
アルマレッザlazoの選手のプレイ
No.8清水洋介✨#アルマレッザ#lazo pic.twitter.com/nwxAsHVJhL
— ACA12サッカースクール@育成.アルマレッザ (@ACA12_s) November 28, 2021
ボールポゼッション|攻撃的なポジションへ
これについてはまた別の機会に記事にまとめます。簡単に、攻撃サポート、ファーストコントロール、チェックの動き、ダイヤゴナルラン、プルアウェイ、ボールウォッチャー、これら2人の連携、3人の連携、などからポジションを取ることが出来ます。
守備ポジション|勝つべからざるは己にある
マークの原則は別記事でご確認下さい。ここではシンプルに2つのポイントを。
- ゴールからみて危ないところを守る
- ボールを狙う
これだけです。特にボールを狙うためにはポジションを微調整し続ける必要があります。また、相手との距離はスピードなど個人差があるので自分で見つける必要があります。ここでボールを奪うことが出来れば、相手を一枚剥がした状態、且つ自分も前を向いた状態、という最高の攻撃的なポジションになります。相手チームは一枚剥がされ数的劣位となりカオスな状態なので味方の選手も攻撃的なポジションを簡単に取ることが出来ます。ポジションは守備からつくるものです。
「昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以って敵の勝つべきを待つ。勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり。」これは2500年前の教えです。
相手を認識する必要性
ポジションの取り方が分からない原因は守備を理解できていないからです。そして相手がいるから守備が必要になります。ここまで読んでいただき何か考えるきっかけを作れればいいのですが、そもそも相手を認識できない子供達も多くいます。
サッカーでも「ボールと自分」から「ボールと自分と相手」「ボールと自分と相手と味方」「チームとチーム」というように脳の発達段階の目安があります。相手を上手く認識することで普段のコミュニケーション能力も向上します。相手の認識についてはこちらの記事が少しヒントになるかもしれません >> 「トレーニングマッチで得ること!」
参考記事
こちらの記事をチェック!そもそもサッカーって何?
こちらの記事をチェック!一発でいくな!と言われてしまうワケ?
こちらの記事をチェック!トレーニングマッチで得ること
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