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サッカー|指導者とは?
指導者とはサッカーが上手い人というわけではありません。
指導者は、政治家、学校の先生、経営者、会社の上司、親、兄弟、先輩、友人、周りの大人、などいろいろな所にいます。
「指導者」をネットで調べるとこんな形で書かれています。
- 学問、研究などの指導をする人。
- 団体、社会、国家などでその組織を指導する立場にある人。
サッカーに限った話であれば、学問、研究などの指導をする人、組織を指導する立場にある人、両方が当てはまると思います。
それでは「指導」とは?
- ある目的に向かって教え導くこと。
サッカーが上手い、ということであればこの「ある目的」が自分自身や自分自身の経験に基づくものになると思います。
自分自身が研究対象となっているような、各国代表選手やプロリーグでの活動年数が長い方はこれに当たると思います。
自分の経験に基づき教え導くことが出来ます。
そのため、ある条件を見たすことで日本サッカー協会の指導者ライセンス取得に優遇措置が取られています。
これは一般の方が真似できる方法ではありません。経験の差、そもそもモノが違います。
本物の存在|モノが違うとは?!
二度だけモノの違いを目の当たりにしたことがあります。
一人は今日本中で話題のあるチームの10番の選手です。テクニックが桁違いでした。
もう一人は、以前U12を見ていたとき、たまたま遭遇した選手です。
その選手は、その試合ではベンチにいました。
ボールが外へ飛び出し、こちらのベンチにいた選手にとりに行くように促しました。
そこに相手チームの選手が気を利かせてボールを取りに動き出そうとしていました。
こちらの選手は既にペナルティーエリアの縦ライン付近を走っている状態。
相手チームの選手はコーナーエリア付近で止まっている状態。
一瞬、間が空き「行け!」という指示が両ベンチから出ましたw
ボールは隣のコートの端のほうへ転がっています。
試合そっちのけで、距離にしておよそ100メートルのデットヒートが!
こちらの選手も小学校では足が速いほうで運動神経抜群の子でした。しかも10メートル近くリードし助走をつけている状態です。
しかし、勝負はあっけなく着きました。メチャクチャ速いw桁違いのスピード!
ゴール地点では20~30メートルくらいちぎられたと思います。
あとで、あちらの監督と話したときにブロックトレセン(関東トレセン)の選手だと教えてくれました。
これは、努力してどうにかなるレベルではありません。モノが違いすぎる。
知り合いの子はサッカーの特待生で埼玉県のある高校へ入学しました。今は県ベスト32~16当たりの高校だと思います。
しかし、サッカー部を一ヶ月で退部してしまいました。周りのレベルを見て三年間では追いつけない、と挫折したそうです。
本物と対峙したとき「努力でどうにかなるレベルではない」ということを悟ります。
これは「その土俵で戦えば」という意味です。
過去と未来|背伸びをしないために!
指導とは「ある目的に向かって教え導くこと。」であり、指導者とは「学問、研究などの指導をする人。団体、社会、国家などでその組織を指導する立場にある人。」です。
自分の経験が生かせないのであれば「目的」を設定し「学問、研究」を指導できるように学び、「団体」を指導する立場になれば良いわけです。
昔は「子育て」という目的の元、皆で経験を積む「子ども会」「少年団」という組織がありました。
これらの組織は、その本質が薄らぎ、お茶当番、車出し、役員などの煩わしさだけが目立ってしまい絶滅危惧種になりつつあります。
本来は日本人の特性に合ったとても素晴らしい組織だと思います。
しかし、これらの組織を失った代償は各家庭にのしかかります。子育てをするのは「保護者」という色が濃くなったわけです。
ここで問題が!保護者は子育てを学んでいない、ということです。
昔は何らかの集まりを利用し気軽に相談できていたことも今は気軽さが失われました。
昔と大きく異なるのは、保護者が子育てを学ぶ必要が出てきてしまったことです。
昔であれば、何かあってから聞くという「行動」を起こせばよかったわけですが、今は問題が生じた時に個々に「判断」する必要が出てきました。
その問題をどうやって解決するのか?判断するためには知識や経験が必要です。
何が良くて何が悪いのか、自分でジャッジできなければ行動を起こすことが出来ません。
そして、このジャッジを保護者が代わりにしているようでは後手後手に回ってしまい時間のスピードについていくことができなくなります。
本人が判断できるようになっていることが重要です。
気軽に判断の必要性に気付くことができるものとして、大自然の中でのキャンプがあります。
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結果は現代の課題「ニート」と呼ばれる人たちの増加だと思います。
この中にはハイスペックな方も含まれます。しかし、判断が出来ないとその能力を生かすことが出来ない、ということにも繋がります。
自分が正しい、自信がある、そんなのバカバカしい、と思うのは自分の経験、過去に由来するものです。
これからは、過去を忘れ、周りから謙虚に吸収し学ぶ、自分で未来を切り開く力が必要になってくると思います。
背伸びは過去にこだわっているから起こることです。
孫子の兵法にもある通り「彼を知り己を知りて百戦してあやうからず」自分を知る必要もあります。
過去の使い方は「結果は駄目だったけど頑張った」という自己肯定ではなく「こんなことが出来た」という【成功体験】に目を向ける必要があります。
そして、過去にこだわっても何も変わらないので、過去は過去として未来に向けて「目的」を設定することをおすすめします。
過去は成功者のみが使える財産です。
子育て|サッカー指導者の役割とは?
サッカーの指導者が行うことと子育てはかなり似ています。
子育てにお困りの方にも参考になると思います。
簡単に説明すると「フランチャイズ経営」の本部がサッカーの指導者や保護者で、新規加盟店が選手や子供というように置き換えることができます。
フランチャイズは、コンビニなどの事業形態で、オーナーを募りノウハウを提供する変わりに店舗運営、経営を任せる仕組みです。
本部としてそのブランドイメージに会うようにオーナーを育成し、売上を拡大しなければなりません。
オーナーは自分の生活のために売上を上げなければなりません。
オーナーは多くの判断を迫られる経営者です。本部は経営者を育成することになります。
これがサッカー選手、子供の育成にとても良く似ています。
サッカー選手、子供は経営者のように判断できるようにならなければならないということです。
多くの場では、会社組織が展開されていると思います。
家ではご両親が経営者で子供は従業員。
学校では先生が経営者で子供は従業員。
サッカークラブでも指導者が経営者で選手が従業員。
判断するのは、経営者で経営者の指示で従業員は動きます。
10時にトイレ掃除してね!という経営者に対して10時になったらトイレ掃除をするバイト従業員。
バイト従業員が9時に汚れているトイレを見ても掃除することは無いと思います。
しかし、経営者が9時に汚れているトイレを見たら「なぜ掃除をしないんだ?」と言われると思います。
掃除をしたとしても「なぜ9時に掃除をしたんだ?」と言われてしまうかもしれません。全ての判断は経営者です。
ここで求めらる能力は、正しく説明することではなく、経営者を立てる能力です。少し変ですよね?
「宿題をやりなさい!」「給食を残さず食べなさい!」「シュートを打て!」すべて行動への働きかけです。
宿題をやるかどうか?給食を食べるかどうか?シュートを打つかどうか?これは本人の判断です。
しかし、宿題をやらなくていいわけではないし、給食を残していいわけでもないし、シュート打たなくていいわけではありません。
これは、「あるべき姿」から逆算した結果です。
なぜ宿題をしなければならないのか?
例えば、将来の夢があったとして、実現するためには大学に行く必要があるとします。
そのためには、このあたりの偏差値の高校で学ぶ必要がある、そこに合格するためには成績がこのくらいないといけないけど、など。
給食がどのように作られているのか?どのような人が関わり届けられているのか?その栄養素がなぜ自分に必要なのか?など。
サッカーも同じです。
目的が勝つことにあることにありゴールを観れば打てる状況であったこと、チームとして闘っていて守備の選手たちが相手の攻撃を耐えていること、など。
自分で判断してもらうためには、想像がつくところまで現実を持ってくる必要があると思います。
これが指導者の役割です。そこにサッカーのテクニック習得が求められるのがサッカーの指導者です。
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