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4局面の理解の深さが違う?
サッカーが強いチームは4局面のプレイがとても良く出来ています。プレイとは「判断と行動」なので、自ずと4局面でやるべきことを「判断」が出来ていることになります。
4局面とは「攻撃」→「失う」→「守備」→「奪う」が繰り返されるサッカーの構造を指したものでサッカーの原理原則とも言われます。サッカーとは?という問いに対しての答えは「4局面」というように答えることが出来ます。
この4局面で重要になるのは「奪う」→「攻撃」というポジティブトランジジョンの理解の深さです。
ここの落とし込みで結果が変わる?
チームの強さは、この4局面の理解の深さによって変わります。どのように選手に理解させるかはチームによると思いますが、強いチームにはそのチームの「ポジティブトランジジョン」のカラーがあります。
チームの強さはゲームを見ればわかる?
ジュニア世代で全国レベルのチームと市内レベルのチームではテクニックの部分であまり大きな差は出ないと思います。もちろんトレーニング量によってテクニックは向上しますが最低限のクオリティを出せれば強さとはあまり関係がありません。それでは違いはどこにあるのか?この強さの差が4局面の理解の深さということになります。
市内レベルのチーム
市内でもあまり勝てないようなチームは4局面を理解出来ていないかもしれません。単純な話「守備」が出来ていません。攻撃っぽいことをやっていますが攻撃にもなっていないと思います。これはボールを持つことが攻撃ではないからです。
地区レベルのチーム
この辺りから「守備」ができるチームが出てきます。相手のミスではなく相手から意図的にボールを奪い攻撃を仕掛けることができていると思います。しかし、県レベルのチームに勝つことはできません。
県レベルのチーム
サイドからのクロス、セットプレイ、GKからのロングパスなど、で得点し気合と根性で勝ち上がってきたチームはここから上に上がることは難しいと思います。ここからは「攻撃」ができるチームが勝利していくと思います。地区レベルとは異なり守備を攻撃で打ち崩し中央突破で得点を取ることが出来るチームが主役になります。
全国レベルのチーム
ここからはクオリティ、強さ、身体能力が求められると思います。どのチームも4局面をプレイすることが出来るので、いかにクオリティを維持できるかが勝負を分けます。全国レベルのチームには基礎技術の向上やメンタルの強化、など厳しいトレーニングも必要になると思います。4局面のプレイが当たり前に出来ているから選手の要素が求められているわけです。分かりやすいこの部分だけを真似しても選手が苦しむだけになってしまうので注意が必要です。
「奪う」→「攻撃」を理解する!
ジュニア世代には、この「奪う」→「攻撃」を理解できていない選手がとても多いように思います。「奪う」の状況をよく考えてみてください。相手からボールを奪った時どのような状況になっているのか?ボールを奪った後相手はどこにいますか?おそらく自分の後ろにいると思います。これが「奪う」→「攻撃」のポジティブトランジションの状況です。ボールを持って自分をマークしている相手と対峙して1対1をやっていたりしませんか?「奪う」→「攻撃」の状況では相手が背後にいるはずです。
ジダンなどのプレイをみるとトラップで自分のマークを剥がし他のディフェンスをルーレットなどで交わしている様子が見られると思います。イニエスタは?ロナウドは?などとプレイを見比べていると発見があると思います。
パススピードを活かしてファーストタッチで剥がす、ボールを取りにくる相手に対してボールコントロールで逆を取り剥がす、など強いチームはこのようなプレイがしっかりと落とし込まれています。これは子供の努力だけで気付くレベルの話ではなく指導者がきっかけを与えて落とし込まなければ出来ないプレイの一つです。そしてここからジュニアユースの闘いが始まるわけです。
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