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ジュニアサッカー|6歳か12歳の貴重な期間!
日本でジュニアサッカーというと小学生の期間を指します。その後はジュニアユースとなり大人規格、大人サイズに変わります。
本来なら、ジュニアとジュニアユースの移行期に中間の規格でサッカーが出来ればよりいいのではないか、と思います。
12歳から13歳まではゴールの高さはジュニア規格、幅はジュニアユース規格、ピッチサイズもジュニアの11人制コートの規格など。
このジュニア期間の成長は、とても凄まじく「人としての能力を左右する」と言っても過言ではない期間といえます。
成長についてはこちらの記事を!子供の発育|最後にかめが勝つワケ!?
このジュニア期に何を学び、何を獲得するのか、によってその子の人生が大きく変わると思います。
この超貴重な期間|積極的な行動とオープンマインドがカギ!
ここではサッカーにフォカスして説明をしていきますが、当然学校生活、家族との過ごし方、社会環境などによって結果は変わっていきます。
サッカーに偏っていても、サッカーだけで足りない要素を何らかの形で補うことが出来れば問題ありません。
例えば、そのチームからプロになった子がいるのであれば、それはそのチームだけではなく「他の部分」も影響していると思います。
子供に対して最も近くにいるのは「保護者」です。保護者がその子供にとって最も身近にいるコーチです。
「蛙の子は蛙」ということわざがありますが、それは最も影響を与える大人の存在がそのまま反映される、ということです。
「鳶が鷹を生む」ということわざもあります。それは他の要素が子供に影響を与えることで親を超える、ということです。
その子供に影響を与える環境、大人、によって子供は「蛙」にも「鷹」にもなります。
しかし、過保護になり家庭で抱え込んだり、親の思考の範囲で限られたコミュニティーに子供を縛ってしまうと「蛙」以外に成りえません。
例外としては、親「蛙」が医者であれば、その子「蛙」も医者になります。
何かに偏って生活していると、獲得できなくなるものが出てきてしまう可能性があるので注意が必要です。
結果が「蛙」と分かっていたら観客も沸きません。
観客が沸くとは?サッカーの原理原則|ゴールが生まれる瞬間とは!攻撃編
ジュニアサッカー|試合でやるべきこととは?
ジュニアサッカーの試合は「発表会」になりがちです。
子供達がやる発表会とは、大人が用意した演目を子供達が練習し、大人が想像した内容に仕上げるものです。
そのため、大人のイメージと異なると注意されます。
サッカーの試合でも聞こえてきませんか?
シュート!ドリブル!周りみろよ!味方フリーだったよね?奪え!
これらはコーチングではありません。その大人のイメージとの照合作業です。
辛辣な言い方をすれば、その大人は誰ですか?日本代表選手ですか?海外のトップリーグで活躍した選手?
このレベルでないのであれば、そのイメージを共有するメリットがあるかもしれません。
職人の世界でも「見て学ぶ」というものがありますが、これは極めた人にしか教えることが出来ない方法です。
私を含め、人より少しサッカーを知っている程度の人が出来ることではありません。
A級ライセンス、S級ライセンスであれば出来るのかもしれませんが、私はまだ力不足でその領域を見ることができていません。
サッカーの指導者は、学ぶことでしっかりこの線引きが出来ています。
ジュニアサッカー|発表会にしないために!
試合はプレイを確認する場です。プレイは判断と行動のセットを指します。
子供達が何を考え判断し、行動したのか、これを確認できるのが試合です。
特に試合では、相手がいます。相手は自分達のプレイを邪魔します。
この相手が邪魔をする、というのが演出であれば「発表会」現実であれば「サッカー」です。
もしもシリーズ|もしもサッカーが発表会だったら?ももたろう編
例えば、発表会の演目が「ももたろう」であれば、鬼が出てきても最終的には退治されてしまうことが決っています。
だから、事前に立ち回りを練習することが出来ます。ももたろうがここでここに来て鬼がここに倒れて・・・
しかし、鬼役が何かに腹を立て突然ガチで襲ってきたらどうなりますか?
ももたろうが鬼にやられて倒れてしまうかもしれません。先生は怒り狂ってるかもしれません。
まさにカオスです。
この発表会がサッカーです。相手は勝つためにガチです。
話をサッカーに戻します。
折角、判断しても相手がその判断を正しくないものに変えてきます。
折角、判断して行動しても相手が阻止してきます。
これをどうやって解決するのか?時間内に考え答えを出すのは子供達です。外にいる大人ではありません。
大人は答えを見つけられるようにヒントを出します。
試合中には、不足している判断材料を提供し、ハーフタイムでは、相手が行っている妨害行為(攻撃)やこちらがやるべき妨害行為(守備)に気付かせます。
サッカーの指導者が試合中にやっているのはこの作業です。指摘しているのは発表会の段取りではありません。
指導者として身につけるスキルとは?サッカー|B級指導者ライセンスーずばりトライアルの攻略法とは?!
ジュニアサッカー|トレーニングすべきこと!
よくゴールデンエイジだからテクニックを、と言うことを聞きます。
これも正解ですが正しくは「即座の習得」です。
テクニックに偏る必要はありませんし、テクニックはサッカーを続けている以上ずっと上手くなり続けます。
この時期は感覚が研ぎ澄まされているので良いプレイを見ることも重要です。
直接スタジアムで見るのもいいですが、録画で好きな時簡に見ることができるDAZNなどもおすすめです。
ズームやスロー再生があるので細かいところも見やすいです。
論争?|リフティングは意味がある!意味がない!
よくこんなやり取りが見られます。あとコーンを使ったドリブルドリル論争もありますね。
このトレーニングは意味があるのか?
目的の違いなので「何ともいえない」というのが答えです。
例えば、練習と言う意味では「同じことを繰り返して身に付けること」がとても重要です。
学校で学び、分からないことを自宅で調べ補足する。これを復習と言います。
漢字を覚えるために繰り返し書く。これを漢字ドリル、反復練習と言います。
この習慣を身に付けるために、リフティングやコーンドリルをやることは大変意味があります。
これらの目的は学習方法の獲得です。好きなことを利用して、それを習慣に出来れば最高です。
だから、その習慣で学校の成績が上がっているのであれば意味があると思います。
それでは、サッカーが上手くなるのか?と言うと答えは「イイエ」に大きく傾きます。
これらのトレーニングには邪魔をする相手がいません。サッカーは発表会ではありません。
このトレーニングは、リフティングの技をみせる!ドリブル動画をとる!という目的に合っています。
これらは発表会だからです。
もし、この動画を撮っているときに誰かが邪魔をしてきても「邪魔するな!」と言わない、のであればサッカーのトレーニングです。
例えば、サッカーが上手くなるために行うのであれば、リフティングはイヌとやる、コーンドリルもイヌとやる、となります。
ペットにイヌがいたらやってみてください。
たぶんイヌがボールにチャレンジしてきて上手くいかないと思います。これがサッカーのトレーニングです。
日本代表選手の原口元気選手は飼っていたイヌとドリブルトレーニングをしている子供時代の動画があったと思います。
メッシも飼っているイヌと子供達と一緒にロンドやリフティングをして遊んでいる動画があります。
サッカーが上手くなる目的でリフティングやドリルをやるのであれば、意図的に邪魔をしてくる何かがいたほうが効率的です。
上手くなる、上手くならないではなく、効率が良いので上手くなるのが早いという話です。
ジュニアサッカー|まとめ
ジュニアサッカーで何をやるべきか、というとバランスを取ることが大切です。
「急がば回れ」ということわざが示すとおり、遠回りをすることで得るものが多くなります。
「早く上手くなりたい!」と子供達は希望します。
でも、大人が冷静さを失って「あれもこれも」とサッカーに偏って動いていまうと子供達は得るべきものを得られなくなってしまいます。
どんなに才能があっても、その時点で足りなければ上には上がれません。これは身体能力だけでなく脳の発達も必要です。
その時に備わっていなければ闘うことすら出来ません。
子供は出来ない事が当たり前です。出来ないから学校に通い学習をしています。これが許されている期間です。
この貴重な期間に大人たちは発表会をみてる場合ではありません。
大人は、子供のプレイを促し評価し自信を持たせることで「生き抜く力」を身に付けさせていきます。
これを好きなサッカーで出来たら最高です。
大人が子供の前に立ちサッカーを教えるのであれば、まずしっかりと大人が学ぶ必要があります。
言い訳や主観はいりません。子供のために!と思うのであれば覚悟を決めて学ぶしかありません。
大人に学ぶ時間が取れないのであれば、背伸びせず、子供の視野をサッカーに限定するのではなく他にも広げる努力をしなければなりません。
子供はサッカーをやりたがっているので難しいと思います。ここで大人の知恵が試されます。
専門知識がなくとも子供達にバランスよく機会を与え、いろいろな経験を積ませることが出来た、かつての少年団や、子供会。
これらは、競技思考への偏り、生活の変化、思考の変化、などでほとんど失われてしまいました。
何か他の方法でこれと同じことが出来ないのか?ここはそんなサッカースクールですw
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