目次
ドリブルは習ってはいけない!?
サッカーではじめに取り組むトレーニングはドリブルかもしれません。
しかしこのドリブル習わないほうが上手い可能性があります。
サッカーをやったことがないお母さんはどのようにドリブルするでしょうか?ここに答えがあります。
やったことがなくても、ドリブルをしようとすればなんらかの方法でボールを動かすことになると思います。
このときどこにボールを置いてどのように足を使いボールを動かすのか観察してみて下さい。
ドリブル|目的を考える!
ドリブルの目的は何でしょうか?
ボールを運ぶ、シュートをする、相手をかわす、味方にパスをする、いろいろなシチュエーションが考えられると思います。
この目的を2つの目的に分類してみましょう。
ボールを蹴る
これにはシュートやパスなどが含まれます。ボールを蹴るためのドリブルです。
ボールを運ぶ
視野の確保する、角度の獲得などが含まれます。ボールを運ぶためのドリブルです。
相手をかわす
守備を外すなど相手をかわすためのドリブルです。
蹴る止める|目的を考える!
ついでに蹴る止めるについてもまとめておきます。
ボールを蹴る、ボールを止める
ボールを味方へパスする、味方からのボールを止める、ボールをゴールへシュートする、ボールを蹴る止めるためのものです。
相手をかわす
ゴールキーパーのいるゴールへシュートを打つ、守備がいる状態でボールを止める、インターセプトを狙われている味方へパスをする。
守備を外すなど相手をかわすための蹴る止めるです。
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ドリブル|○○(目的)を○○(行動)する!
ここで整理したいことは、ボールを○○する!なのか、相手を○○する!ということなのか、によってその行動が変わるということです。
私はこの「相手を○○する」という行動がマリーシアだと考えています。
日本人選手は世界的にみてもテクニックが優れ手いると思います。このテクニックは「ボールを扱う」テクニックを指しています。
逆に世界のサッカー選手は「相手を○○する」テクニックに優れています。
この感覚がないと相手と闘うサッカーというスポーツを本当の意味で楽しむことが出来ません。
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なぜ日本人はボールを○○が優れているのか?
これは単純です。ボールを扱うこと習っているからです。
初めてサッカーをやる子供やサッカーを習っていない子供達のほうがよりシンプルに相手を意識し遊ぶことが出来ると思います。
ボールを扱うテクニックは誰も教えなくても子供達が勝手に取り組む部分だと思います。
サッカーが好きな子供であれば、空いた時間にボールを使って遊ぶことで上手くなるのでわざわざ教える必要はないです。
それよりも大人が教えるべきは相手を○○する部分のテクニックです。
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ドリブル|サッカーの入り口でどのように習っているのか?
ドリブルはどのように習っていますか?
多くの方は、アウトサイドを使ったドリブルを習っていると思います。
アウトサイドの特徴はインサイドより遠くに足が届くことにあります。そのため、インサイドより大股で進むことが出来ます。
逆説的に考えると「日本人がボールテクニックに優れているのであれば、これはボールを扱う上で優位性がある」といえると思います。
ではその逆、インサイドではどうでしょうか?
進む距離が短くチョコチョコ進むようなドリブルになると思います。
しかし右足でも左足でも常にボールを触ることが出来ると思います。はじめに書いたお母さんのドリブルもこんな感じになっていませんでしたか?
ここでメッシやマラドーナのドリブルを想像してみてください。似ていませんか?
そしてヨハン・クライフ氏の著書には「ドリブルは2方向へ行ける常にボールを触れるところにボールを置く」というように書かれています。
この2つのボールを置く位置こそが目的を変えるトリガーになります。
大人が何も教えなければ、子供はボールを蹴って追いかけるタイプのドリブル、ボールを抱えるように運ぶタイプのドリブルに分かれると思います。
前者はボールを○○するタイプなので、相手を○○することを教えてあげる。
後者は相手を○○するタイプなので、ボールを○○することを教えてあげる。
これでみんなドリブルが上手くなるはずです。
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ドリブル|上手くなるコツとは?
ドリブルは目的を決めることで上手くなります。(これはドリブルに限った話ではありません。)
ボールをスペースへ運ぶ、ボールを遠くへ蹴る、ボールを止める、など「ボール」に何かをしたのであれば、ボールの置き所はボールを蹴れる位置アウトサイド側になります。
相手をかわす、インターセプトをさせない、ゴールを決める、というように「相手」がいるのであれば、ボールを置く位置は常にボールに触れられて2方向に行くことが出来るインサイド側(体の中央)になります。
インサイド側からアウトサイド側に置き所を変えることで生まれるのがフェイントです。
これは、マシューズやシザースなどをイメージすると分かりやすいと思います。
また、インサイドで触れられるところにボールを置くと自然と相手と駆け引きすることができるようになります。
よく考えれば当たり前で、これは鬼ごっこのそれと全く同じ構図です。
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ドリブル|上手くならない原因!
これは単純です。
「ボールを○○」の位置にボールがあるのに「相手を○○」を目的としたことをやろうとしている、また「相手を○○」の位置にボールがあるのに「ボールを○○」を目的としたことをやろうとしているからです。
目的が違うので上手くいかないのは当然です。
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サッカーの目的|球離れが悪いということ?
サッカーの目的は勝つことです。これは誰がなんと言おうと不変です。
そうなると相手は自分たちの妨害をすることになります。
自分達がやろうとしていることを邪魔してきます。だから、ゴールを狙っているのにゴールを守られてしまいます。
これはサッカーの目的が勝敗にあるから起こる現象です。
となると、自分達には相手がする妨害を乗り越える必要が出てくるわけです。
サッカーには勝敗があるので、自分(チーム)がやろうとしていることを相手が妨害することが当たり前で、これを自分(チーム)が解決することを求められるスポーツです。
そのためには、一つしかないボールを持ったときに目的を持ってプレイする必要が出てきます。
「相手を○○」しなければならないのに、ずっと「ボールを○○」している選手は自分のチームに問題を増やすことになってしまいます。
サッカー選手はサッカーの目的を達成できる力がありサッカーをプレイできるアスリートです。
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