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プロサッカー選手になるために!
プロサッカー選手になるために必要なトレーニングとは?と聞くと何を想像しますか?ドリブルだったり、キックだったり、トラップだったり、多くの方はボールを扱うテクニックのトレーニングを想像すると思います。でもこのようなトレーニングだけではプロサッカー選手になることは難しいと思います。サッカーのテクニックが優れた選手はものすごく沢山います。逆に他の選手よりテクニックが劣っていてもプロサッカー選手になる方もいます。両者は何かが違います。
しっかりヒントは出ている!?
JFA(日本サッカー協会)が発行するサッカー指導教本には多くの専門家が関わり多くのデータに基づく有益な情報があります。JFAが目指しているのはワールドカップベスト4です。当然、今より優れたプロサッカー選手を輩出しない限り実現不可能です。この教本のおよそ200ページの中にプロサッカー選手を育てるヒントがないわけがありません。
サッカー指導教本と指導者
サッカー指導教本の内容は、サッカーの理解、サッカーのテクニック、子供の成長、怪我などの対処と予防、サッカーの知識、コーチング、プランニング、分析、トレーニング法、各種マネジメント、など多岐にわたります。しかし指導者の学びはここからスタートします。ここからどれくらいの深さを出せるか?がその指導者の質になっていきます。このサッカー指導教本は学びのきっかけでしかありません。
重要なチームマネジメント
その中でも今回はこれをテーマにしたいと思います。これは「活動を円滑にするため」という部分のほか「保護者と育成の協力体制」をつくるという部分があります。ここがプロサッカー選手を育てる上でとても重要になります。育成にはグランドで出来ることと家庭でしか出来ない事があります。各家庭の協力がなければプロサッカー選手を育てることは出来ません。
【質問】
今日は子供が通うチームにとってとても大切な試合があります。子供はレギュラーでチームの主軸です。玄関に子供が忘れて行ったスパイクがあることに気づきました。どうしますか?
【答え】
試合会場へ届ける・・・
このように「試合会場へ届ける」という方が多いと思います。しかしこの質問の答えは【気がつかないふり】をする、が正解です。
なぜ「気がつかないふり」が必要なのか?
この子供は自分の試合に必要な用具を自分で管理することが出来ていません。この失敗を機にこれに気付かせる必要があります。もし、保護者が試合会場にスパイクを届けてしまったら子供は失敗に気付く機会を失い同時に成長の機会も失うことになります。ではいつ失敗させればよいのか?これが高校生や大学生では大きな問題になってしまうと思いますが小学生だったらどうですか?そして高校生や大学生で気付くのと小学生で気付く場合とでは成長の期間が大きく異なることが分かると思います。ここでいう成長の部分は【自立】になります。これは子育ての本などにも「ヘルプとサポート」という形でよくとりあげられる親の関わり方の代表格です。
自立、主体性、自主性
これらはプロサッカー選手に限らず社会人としても必要なものです。サッカーでは特にプレイを求められます。プレイとは【判断と行動】のことです。プロサッカー選手を目指しテクニックのトレーニングに多くの時間を割きものすごく上手くなってもプレイが出来なければプロサッカー選手になることは不可能です。ボールを持ってドリブルショーをしてしまう子は単なる【行動】をしているだけです。そのドリブルには【判断】がありません。自分で考えて行動する力【自立】をしていなければサッカーをプレイすることが出来ません。小学生からプレイ【判断と行動】をしている子と高校生まで判断がなく【行動 】をしている子とではサッカーに大きな差が生まれるのは当然です。
サッカーの指導者は指導教本をきっかけに自主的に深く学んでいきます。サッカーの指導者をきっかけに保護者も学ぶ機会が得られれば、子供はプロサッカー選手という夢に近づくことが出来ると思います。
「今日は子供が通うチームにとってとても大切な試合があります。子供はレギュラーでチームの主軸です。玄関に子供が忘れて行ったスパイクがあることに気づきました。どうしますか?」
コーチング|成長のきっかけは失敗!
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