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プレイ分析|見落としがちなサッカーのコツとは?
サッカーはボールを足で扱う競技です。
だから、「足を手のように扱えれば上手くなる」と考えることも多いと思います。
この発想は、合っているようで合っていない、という感じです。
例えば、手を使えるからといって「書道」が上手いか?というと、そうではないと思います。
書道に必要なのは、止める、払う、引く、などをどのように書くかという知識と、それを文字をみて判断すること、そしてそれを実行できる技術です。
医師がやっている治療も同じです。症状から原因を特定し処置をします。
医師には、多くのことを特定するための「知識量」と、それを的確に「判断する力」そして改善に向けて処置や投薬をする「技術力」が求められます。
資格を要する職業の多くは、これと同じように「知識量」「判断力」「技術力」を求められます。
サッカーもこれと同じです。
多くの「知識」を持ち、それを基に「判断」し、実行する「技術」が試されます。
技術だけあっても意味がない事は「医師」などに置き換えて考えればすぐに理解できると思います。
例えば、どんなにメスを入れるのが上手くても「どこになぜ入れるのか?」が分からなければ、やぶ医者です。
そのため、昨今のドリブルトレーニングには疑問があります。
「技術」を生かすためには「判断」が必要で判断するためには「知識」が必要です。
サッカーの知識は「サッカーの原理原則(4局面)」から論理的にプレイを分析することで得られます。
サッカーの原理原則とは?4局面|理解の深さとチームの強さ
「知識」については、4局面をもとにプロ選手のプレイをみて分析してみてください!DAZN
さて、知識の次は「判断」が必要です。
判断|行動の前に行うこと!
皆さんは車を運転するとき、どのような判断をしていますか?
よく車をぶつける人は「判断」が抜けているかもしれません。人にぶつかる人も同じです。
この人たちは「行動(技術)」だけをしている可能性が高いです。
「右に曲がる」という「行動」しているだけなので、そこに判断(状況)がありません。
判断する機会が無いので不測の事態が起こるとぶつかってしまいます。
高速道路の合流などが苦手な方はこれに当たると思います。
今、合流できる!という判断から加速をする、という行動を取る。
単に合流地点だから加速する、という行動と取る。
この違いです。
事故を未然に防ぐために「法律」というルールがあります。一時停止で止まりましょう!というようなものです。
次に「だろう運転」があります。「人が飛び出してくるだろう」と予め予測を入れることで判断を促します。
よく法律違反で捕まる人は「行動派」ゴールド免許の方は「判断派」といえるかもしれません。
法律などの規則は行動派の方にとっては重要です。法律を守ることで安全を担保できます。安全を維持するために罰則が設けられます。
「だろう運転」は予測派の方にとって重要です。
「人が飛び出してくるだろう」という条件から「咄嗟のときに止まらなければならない」と判断し、「周りを見る」「速度を調整する」などの行動を取ります。
海外では日本ほど法律が守られない、と言われています。
これは「予測派」が多いからだと思います。
自分が周りを見渡し安全を確認しているのに「なぜ信号に従い止まってなければならないのか?」ということから判断し進んでしまうんだと思います。
判断をミスすると・・・よく電車と車が踏み切りで衝突する海外の映像がありますね。
予測派の方も判断ミスをすることがあるので「ルール」を守る必要があります。
ルールを守る理由も「判断をミスするだろう」という予測から来るものです。
行動|技術の高め方!
昔日本は「技術大国」といわれていました。今は残念ながらそんなことは言われていません。
確かに昔のモノづくりには技術が必要でした。
しかし、今は人ではなくマシンが精巧な作業を実現しています。
人が作業するのであれば、高い技術は人に求められます。
行動を極めるのが上手い日本人は、人力で不可能を可能にし高度成長期を迎えました。
しかし、今はマシンが行動をする時代になりました。人に求められるのは操作ではなくマシンへの指示です。
マシンにデータを入力すれば、高い技術を実現し持続してくれます。
しかし、マシンは判断をすることは出来ません。だから、マシンが行動できるようにルールを作り設定する必要があります。
完全自動運転の足かせは「判断」にあると思います。
マシンは定位置に材料を置きルールに従うことで、精巧な技術を実現します。
日本人のサッカーは、これにすごく似ていると思います。
条件が整えばもの凄い技術を発揮する。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。サッカーにはそれをさせない「相手」がいることです。
卓球やテニス、バレーボール、などフリーでプレーする競技であればそれが出来ると思いますが、サッカーにはボディーコンタクトや自由なポジションが許されています。
「人に行動を邪魔」されることで、精巧な行動をするマシンは勝つことが出来ません。
また例え、クマ、ヒョウ、ヘビ、ワニ、サメ、など人間より優れた能力を持つ動物達も「対策を講じた人間」には勝つことが出来ません。
「人に行動を邪魔」「対策を講じた人間」これがサッカーの「相手」ということです。
造られた行動「マシン」でも天性の行動「野生」でも対策を講じた人間「相手」に勝つことが出来ない事が想像できると思います。
人が人に「相手」に行動で勝つためには「判断の制度、速度」が必要です。
行動|マシンを超越する存在?
しかし、日本の職人にはマシンを超越する方もいます。
この職人達は「読み、感覚、直感」という、なかなか人に伝えることが難しい領域の技術を駆使します。
しかし、この「読み、感覚、直感」は、気温が高いから、、、湿度が低いときは、、、この硬さのときは、、、
というように、多くの経験から得た知識をもとに「判断」がなされた結果であることに気付くと思います。
高い技術を生かすためには「判断」が不可欠です。
そして、これを繰り返し習慣とすることでこの領域に達することが出来るのだと思います。
直感をデータ化する実験?
実際のサッカーの試合を使い90分にわたり「どのタイミングでどこにパスを出すか?」ということを調べる実験が行われました。(YouTUBEに動画があると思います)
実験の対象者は、世界的なサッカープレイヤーであった現バルセロナ監督のシャビ氏です。実験で脳が活発に使われているところを測定したところ、一般のプレイヤーが脳の外側を使って「考えている」の対して、シャビ氏は脳の中心「直感」でプレイを判断している、ということが判明しました。
プレイの反応速度の答えは直感です。
また、人は考えることで体が硬直するように思います。大人になってから考えるサッカーをしてしまうと体の動きが遅くなり高いレベルで通用しなくなります。
考えてプレイすることを子供時代に繰り返し習慣化することで大人になるころには自動化、直感に変えることが出来ると思います。
将来、上のレベルで闘いたいのであれば「動きが遅く通用しない」という失敗は子供のうちにやるべきです。
そして、これを「直感のレベル」に昇華させる方法は「遊ぶ」ことです。子供達は「遊ぶ」ときは無心です。これは直感が働く機会です。
大人が「遊んでじゃない!」「ちゃんと練習しろ!」といってしまえばこの機会はなくなります。逆です!
指導者は「オーガナイズ」を使って無心に遊ぶ子供達に重要なことを「落とし込む」スキルを持っています。
指導者がいるサッカースクール!入間市|サッカースクールメンバー募集中!ACA12
プレイ分析|ボールと相手、どちらがプレイの対象?
(小声)多くの方は、ここを間違えていると思います。
多くの場合「ボール」がプレイの対象になってしまっています。
しかし、サッカーは「相手」に邪魔をされるスポーツです。
当然、プレイの対象は「相手」ということになります。
はっきり言って、ドリブルトレーニングに時間を費やしている場合ではありません。
例えば、あなたは大切な方の誕生日会を主催し、両手で抱えるほど大きなホールケーキを持っているとしましょう。
Q.前から敵意のない人が自分に向かって歩いてきたら、あなたならどうしますか?
・・・
私なら、ケーキを守るようによけると思います。
・・・
これがボールの置き所(1)です。
・・・
Q.今度は、ケーキを強奪しようとしている人が向かってきたら、あなたならどうしますか?
・・・
私なら、ケーキを安全なところに置いてからどのように対応するか考えると思います。
・・・
これがボールの置き所(2)です。
Q.この2つの「ボールの置き所」は同じですか?
次回に続く...
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