目次
おしゃれに映るもの?
例えば音楽グループによるプロモーションビデオでもう使われていない廃墟などが使われることがあると思います。この廃墟は特に深く考えることなく格好良くおしゃれに見えたりします。
廃墟とは?
廃墟とは使われていない建築物です。廃墟となったこの建築物にはもう目的はありませんが、使われていたときには当然目的がありました。有名な軍艦島などは住居の跡です。「ある目的があって建設され使われていたけど役割を終えて使わなくなった建築物」これが廃墟です。
建築物に見るディテール
日本のお城や神社などには多くの工夫があります。お城は要塞ですので相手を迎え入れ戦うための工夫が多くあります。神社には多くの結界が仕込まれています。このようなディテールは目的があってつくられますが目的を知らない人から見ると目を引くポイント「アクセント」になったりもします。
おしゃれに映るカラクリ?
音楽の話に戻りますが、プロモーションビデオのロケーションとして使われる廃墟は本来の目的「例えば何かを生産する場」としてではなく別の目的「例えば世界観を表現する空間」として使われています。この工場にはディテールとして排気ダクトや機械を設置する土台、排水ピットなどがあるとしても、機械類は撤去され使われている情景が浮かばないため本来の目的をイメージすることは困難です。これらは単に目を引くポイント「アクセント」になってきます。
おしゃれなサッカー? >> サッカーの話!
おしゃれの条件を整理
- 目的があって存在するディテール
- 外からディテールの目的は分からない
- 外からディテールはアクセントにみえる
こんな感じのサッカーになると「おしゃれ」に見えてくると思います。サッカーでおしゃれが有効に働くシーンとしては、フリーキック、スローイン、コーナーキック、ゴールキック、などのセットプレーが考えやすいと思います。特にコーナーキックはディテールを作りやすく相手から目的を隠せるので有効な手段になると思います。流れの中だとスペインのティキタカもおしゃれの要素を満たしています。そしてマリーシアといわれるものも「おしゃれ」の要素を満たしています。
コーナーキックのディテール
コーナーキックはルール上ピッチの角からキックが行われます。ゴールの横からになるので直接ゴールを狙うのは現実的ではありません。どこかで角度を変えてゴールを狙う必要があります。フリーキックの場合はファールをもらった場所によって直接ゴールを狙うことも出来ます。この点がコーナーキックとフリーキックの異なる点です。そうディテールは「角度」に仕込むことが出来ます。
コーナーキックのバリエーション
例えば初期配置をコーナーエリアに合わせたポジションではなく、ペナルティエリアの角からみて最適なポジションにします。相手が人についたら直接あげます。中の配置を戻す動きで相手を外しゴール前でフリーになれるかもしれません。このディテールは相手に分からないのでカオスが生まれます。相手がスペースを守ったら角度を変えます。ペナ角からなら直接ゴールもありえるため相手は一人飛び出さなければならなくなります。相手は確率の高いコーナーエリアからのボールに合わせて初期配置をしているので角度が変わることでカオスが生まれます。ここでは予定通り、直接ゴールを狙ったり、フリックで角度を変えたり、ディフレクションを狙ったり、奥で合わせたり、中に繋いだり、などいろいろ考えられると思います。
指導者のいろいろな経歴がおしゃれなディテール?
指導者になられている方にはいろいろな経歴の方がいらっしゃると思います。サッカー一筋の指導者もいれば一般企業に勤めている指導者もいます。それぞれ良いところがあると思います。私は建築士の資格を持ち建築や広告業で培った知識が武器になっています。そうディテールは「角度」に仕込むことが出来ます。
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