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首を振ること
よく育成年代のサッカーの試合中に「首を振れ!」という指導者からの声が聞こえます。首を振り周りを見ることで状況を確認して欲しいということですが、この「首を振る」簡単なようでとても難しいです。
首はなぜ振るのか?
少し話を変えて説明します。肉食動物の目は前を向いて付いていて視角はだいたい耳の横辺りまでになります。一方で草食動物は横に目が付いていて視角はおよそ360度を確保しています。そして人間の目は前を向いて付いています。周りを見るためには首を振って確認する必要があります。
サッカーではボールが狙われています。関係性としてボール持っている攻撃側は「草食動物」守備側は「肉食動物」ということになります。草食動物は襲ってくる肉食動物を回避するため視野を確保する必要があります。サッカーではボールが足元に入る前オフザボールの時に周りを見る必要があるのでそのとき首を振る必要が出てきます。
首を振るために重要なこと!
いくら周りを見るために首を振るといっても限界があり360度首を回せるわけではありません。首が振れる範囲はだいたい鎖骨あたりまでではないでしょうか?そうすると後ろの視野を確保することが出来なくなります。ここで重要になってくるのがオフザボール時の「身体の向き」です。
オフザボール時の身体の向き
サッカーでは守備側がボールを狙っていますが、攻撃側が狙っているものもあります。それはゴールです。守備側はボールを狙いながらもゴールを守らなくてはなりません。そうなるとボールを狙っている守備側の選手の生息地が分かってきます。その生息地はボール付近とゴール方向です。首が回せる範囲は鎖骨あたりまでなのでおのずと身体の向きは決ってきます。
ゴールとボールを視野に納める
オフザボールのときは、ピッチ上のどこにボールがあっても首を振ることで「ボール」と「ゴール」どちらも確認できる身体の向きをつくります。要するに攻撃のポジションです。この身体の向きは、ピッチ上の自分の位置、ボールの位置などで異なります。また、この「ボール」と「ゴール」との身体の向きの比率の取り方で「ボールポゼッション」と「攻撃サポート」などのプレイができます。
周りを見るトレーニング!
自由なドッジボールタイム✨サッカーでも良く首を振るようになりました👍#ACA12#サッカースクール#入間市 pic.twitter.com/VGNOrj1xBX
— ACA12サッカースクール@育成.アルマレッザ (@ACA12_s) December 8, 2021
ACA12サッカースクールではドッジボールで「周りを見る」「首を振る」をトレーニングしています。まずは上の動画をご覧下さい。
子供達は楽しそうにドッジボールをしています。遊んでいるように思えますが夢中で周りを見るために首を振るトレーニングをしています。実はいくつか工夫があるのでご紹介します。
- ボールが柔らかい
- ボールをキャッチできる
- ボールを投げることができる
- 3つのボールを使っている
- 子供達に全て任せている
1.ボールが柔らかいことで、子供達は臆することなくチャレンジできます。たとえ顔にボールが当たっても全く痛くありません。
2.事前にボールをキャッチできるようトレーニングしています。子供達はドッジボールでボールをキャッチできると嬉しくなります。
3.事前にボールを投げられるようにトレーニングしています。子供達はドッジボールで相手に当てると嬉しくなります。
この2と3は成功体験の積み上げ要素です。
4.3つのボールを使うことでカオスになります。いつどこから狙われているか常に周りを見ていないと直ぐにボールをぶつけられてしまいます。
5.子供達に全て任せることで集中力を維持できます。ルールは子供達で決め問題が発生したらその場で意見を出し合いみんなが納得して解決していきます。これは自主性を養うことにも繋がります。
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ドッジボールで得られる効果
ボールを投げる動作、ボールをかわす動作、ボールをキャッチする動作で身体の動きがよくなります。なによりこのドッジボールでは常に周りを見る必要があるのでサッカーのオフザボールで首を振ることは特にこちらから言わなくても自然に出来るようになります。おまけにゴールキーパーのトレーニングにもなります。
このドッジボールで周りを見るために首を振ることは出来るので、サッカーのトレーニングでは身体の向きをトレーニングしていきます。
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