目次
強いシュートはどのように蹴るのか?
小さな子供達のキックには強いシュートを打つヒントがあります。未就学児でもそれなりのキックをする子供達もいます。
それはどのようなキックかというと
- トウキック
- スライディングキック
です。この2つのキックにはシュートテクニックの核が隠れています。今回は「1.トウキック」を中心に強いキックのコツを探ります。(スライディングキック・・・ここではボールに対してスライディングをしてボールを飛ばすこと、を指します)
シュートとは?
そのまえにシュートについて確認しておきます。シュートはゴールをとるための手段です。強いシュートだけで必ずゴールを奪えるわけではありません。ゴールキーパーとの駆け引き、シュートコース、シュート前のコントロール、ポジショニング、ディフェンスとの駆け引き、などなどいろいろ身に付けなければゴールをとる確率をあげることは出来ません。しかし、強いシュートは観客が盛り上がるプレイに変わりはありません。
トウキックをやめさせてはいけない?
トウキックはつま先でボールを蹴るテクニックです。小さな子供達が良くやるのキック、これを早くからやめさせていませんか?このトウキックを長く続けていた子供は強いキックが出来ている可能性が高いです。それはなぜかというと、このトウキックが強いキックのトレーニングになっているからです。
トウキックを言語化する
まず、トウキックはどのようにボールを飛ばしているのか言葉に置き換える、言語化をしてみましょう。
- 助走はボールに対してまっすぐ入る
- 助走スピードが速い
- 軸足が柔らかい
- ボールの真ん中につま先を当てる
- キックする足首は固定されている
- キックした後足が前に出る(フォロースルー)
こんな感じになると思います。強いシュートを打つコツはここに全てそろっています。
強いシュートを打つコツ
運動後のジョイントメンテ&リカバリーケアドリンク【ランショット】
重要なポイントは3つです。
- 軸足が柔らかい
- 足首の固定
- フォロースルー
です。一つ一つ確認していきましょう。
軸足が柔らかい
強く踏み込む、と教えてもらうことが多いのでこれが出来ていない子が多いかもしれません。ボールを遠くに飛ばすような場合には軸足を固めたりします。要するに「スライディングキック」です。スライディングキックはボールの後ろからの力をボールに加えることが特徴です。そのため踏ん張る必要があります。一方で「トウキック」はボールの前に力を継続する必要があります。これを実現するために軸足は前に移動できなければなりません。軸足は力まず地面に接地する必要があります。
足首の固定
キックをする足が柔らかいと力が逃げてしまい強いキックになりません。また「トウキック」のようにボールとの接地面積を最小限にすることで最大限の圧力を得ることが出来ます。例えば、同じ体重でもランニングシューズで足を踏まれるのとハイヒールで足を踏まれるのでは痛さが違うと思います。足首を固定しボールを点で捕らえることが出来ればより強いキックになります。逆に足首を固定せずあえて力を逃がして蹴ることもできます。どのようなシュートになるか遊びの中で発見していけば思わぬ武器を身につけることが出来るかも知れません。
フォロースルー
膝下が振れている、などと表現されることもあります。これはボールを押出す動作です。足を振る場合、ボールに足が当たるまでは空気抵抗しかありません。このタイミングでは力を必要としないので力を抜いてスピードを出すことに専念します。ボールに足が当たるとボールの重量があるので飛ばすために力が必要になります。素早く動かした足がボールに当たり更にフォロースルーでボールに力を加えることで伸びのある強いキックが生み出されます。トウキックはこの力を込めるタイミングを身に付けることが出来ます。
チェックポイント
軸足を固めた状態ではフォロースルーが出来ません。これではブランコのように足が上に上がってしまい力を伝え切れないからです。またボールに当たる前の足に力が入っていると足を振るスピードが生まれません。これは「トウキック」の要素でいう助走スピードと同じです。
上手くけれない子は「トウキック」と「スライディングキック」の要素が絡み合って強さを打ち消しているようです。軸足の使い方、足首の使い方、ボールの前か後どちらに力を込めるか、この辺が整理できると多彩なキックが出来るようになります。
こちらの記事をチェック!強いシュートの打ち方!
この記事へのコメントはありません。